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私のビーサン(改)
うちの婦長は体が弱い。そんじょそこらの弱さではない。しかも家族全員である、だから必然的によく休み、勤め始めた最初の1年間で5年分ぐらいの有休を使ったと思う。開業して5年たった今は、もう退職までの分を使い切ったようである。それでも、持ち前の明るさと気の強さと優しさは弱点をカバーして余りある。先日、婦長の左足が急に腫れて病院へ行った。捻挫と診断されてギブ
ス生活となった。ギブスの足が入る靴もなく、息子が骨折時に使った義父の靴も無理だし・・・妻に相談すると「パパのビーチサンダルを履いたら?」と名案。白いギブス巻きの足に私が院内用に開業以来使っている黒のビーサンを貸した。愛着の品である。2週間後にようやく装具を外し帰宅する婦長に突然不幸が襲った。右足がつったのだ。運転中に必死で腱を伸ばそうと一人で焦り車の床を踏ん張った婦長。
「ぶちっ」アキレス腱を損傷してしまったのだ。今度は1ヶ月である。それでも笑顔で仕事をがんばる婦長。私のビーサンはしばらく帰ってこない。
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